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コラム オーリャ!

2007年3月9日付け

 日系アメリカ人を迎えたシンポジウム「岐路にたつ日系アメリカ人―過去・現在・未来をつないで」が九日、広島市で行われる。〃移民県〃での開催は初めてだという。
 人種偏見が強いテキサス州にあった「ジャップ・ロード」撤廃を関わった活動家の話などもあるようだ。
 アメリカの日系人といえば、戦時中の強制収容所問題に代表されるように、差別と戦った歴史の印象があまりに強い。
 ブラジルでは差別は少なかったと聞く。地方、サンパウロ市内で日本人の名前を冠した通りなどをよく見かけることからもそれがよく分かる。
 移民にも華々しい活躍や娯楽もある。しかし、「移民=苦労」の桎梏から逃れなければ、テーマは自ずから狭まる。アメリカ移住は来年で百四十年が経つ。
 「ハルとナツ」の印象が来年を機に変わることはあるだろうか。(剛)