2007年3月10日付け
〇六年六月に日本航空の社長に就任したばかりの西松遙氏は六日、サンパウロ市で開催された日伯経済合同会議で発表し、来年がブラジル路線就航三十周年にあたることから、より人的交流促進に尽力したいとの抱負を語った。
同社は二月二十一日にエンブラエル社製の170型機を十機購入することを発表したばかり。「戦略的に大変重要な機材」と高く評価。羽田空港拡張を考慮し、現在の大型機を少数飛ばすのでなく、小型機により「きめの細かい路線展開をしたい」と語った。
今年から団塊の世代が毎年二百~三百万人も定年退職する時代になる。同世代に対し、旅先を選ぶ上で留意点を同社が独自に調査したところ、一位が安全、二位が入国手続き、三位が言語、四位がホテルだった。「入国審査が煩雑かどうかに意外と関心が高い」と関係者に注意を喚起した。
ブラジルには十七の世界遺産があり、さらに十七が申請中であることを紹介。「新しいブラジルの魅力を日本で宣伝していく必要がある」とし、来年の就航三十周年の機会に「いっそうブラジルのプロモーションをやっていく」との意気込みを示した。
さらに「移住百年の節目の機会に観光客を増やしたい。そこにとどまらず幅広い両国民の交流促進に」と語った。