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新体制に一世の声を=文協評議員選挙=「しんせいきのかい」発足=77の団体、個人が賛同=18日に〝決起集会〟

2007年3月13日付け

 文協選挙にのろし!?――。評議員選挙が行われる今月三十一日の総会を三週間後に控え、「文協運営の中で、皆の力を結集し、強力な提案を行い、日系コロニアの支持を受けられる文協に改める」ことを目的に『しんせいきのかい』(仮称)が結成された。名を連ねるのは、評議員選挙に立候補している一世を中心とした二十の団体、五十七の個人。世話役の小山昭朗代表(ブラジル・ニッポン移住者協会会長)は、「(理事会の)シャッパを作ることは考えていない」としながらも、多くの評議員を送り込むことにより、新体制内で発言権を強めようという考えだ。「志を同にする仲間と当選する方法を検討したい」と、十八日にはブラジル日本語センターで〃決起集会〃も行うという。
 「一世の意見が反映されていない」と小山代表は現在の文協の体質を指摘、日本との関係には一世の力が欠かせない、と続ける。
 「リーダーとして方向性を示し、日系コロニアを代表する文協」を目標にする『しんせいきのかい』の趣旨に同意する七十七の立候補者のほとんどが一世。
 新潟、秋田、大分、宮崎、福島、北海道、熊本、宮城、長崎、島根、山形の十一県人会、日本語センター、コチア青年連絡協議会、農拓協などの団体のほか、川合昭、谷広海、飯島秀昭、井料堅治、中沢宏一、岡野脩平、重岡康人、網野弥太郎、菊地義治(敬称略)らの個人が名乗りを挙げている。
 一世VS二世という〇五年の文協選挙の構造が浮かんでくるが、小山代表は「独自のシャッパを作るのは考えていないし、実際難しい」と考えている。
 しかし、理事会シャッパへの投票権を持つ評議員を多く誕生させることにより、新体制作りの過程から力を強め、発言権を増そうという狙いがあるようだ。
 「約千八百人の会員に郵送で協力をお願いし、立候補者の名簿を新聞広告で発表する」と今週にも選挙活動をスタートさせるという。
 日系ウニオン(元・樹の会)の諸川有朋会長は、「地方の声を拾い、文化を伝える本来の文協にしなければ」と改革の必要を強く訴えている。
 決起集会は、十八日午前十時から、ブラジル日本語センター(Rua Manuel de Paiva 45)で行う。会費は十五レアル。「全候補者が当選するための方法について検討、文協や日系社会の将来について意見交換したい」としている。
 詳しくは世話役代表、小山(11・3277・5155)、徳力(11・3981・1648)まで。