2007年3月14日付け
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十三日】ルーラ大統領は十二日、労働者党(PT)執行部との会合の後、PT党員の入閣要請を受け入れず、内閣改造は急がずに慎重に行うと発言した。閣僚の一部は十五日にも、残りはPT、連立与党と最後の交渉を行った上で、来週にも発表すると述べた。
党執行部は二時間続いた会合の中で、元サンパウロ市長のマルタ・スプリシ氏の自治大臣への就任を何度も要請したが、大統領はそれを拒否した。マルタ氏入閣の重要性は認めながらも、連立与党とのあつれきが生じてはならないとし、自治大臣にはフォルテス下議(進歩党=PP)を再任させ、マルタ氏には観光大臣への就任を要請する考えを示した。
また連立与党との関係を念頭に、ギア下議(ブラジル労働党=PTB)の憲政大臣就任を検討中とした。現大臣のジェンロ下議(PT)は法務大臣に、社会保障大臣はルッピ下議(民主労働党=PDT)が就任するとみられている。
ブラジル民主運動党(PMDB)からは、リマ下議(国家統合大臣)、テンポロン下議(保健大臣)の入閣が予定されている。さら同党はモッカ下議の農務大臣就任も要求している。
セルジオPT下院リーダーは会合後、たとえPT議員の入閣が減ってもPTは無条件で大統領の決定を支持すると述べた。