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東西南北

2007年3月15日付け

 大統領と会見を終えたセルジッペ州のデーダ知事は、記者団から質問攻めにあい、首の筋をねじった。知事が「首をねじって、左が見えなくなった」と言った。記者が「そんなことがPT(労働者党)の耳に入ったら、まずいんじゃないですか」。知事は「首筋は痛いが、左右は大統領と羅針盤を調整済みだから心配無用」と答えた。
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 サンパウロ市東部タトゥアペ区のマンションで十三日午後、写真家の男(24)が年金生活者の祖父(70)を拳銃で射殺した。男は麻薬を買うための金を毎週祖父にねだっていたが、出し渋った祖父にいらだち、口論の末に台所で射殺した。口論の最中に家政婦が軍警に通報、駆けつけた警官に向かって発砲したため、男は警官に頭を撃たれ、重体。
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 リオデジャネイロ市北部バングー区の州立高校で十二日夜、休み時間に校門前にいた少年らが車から降りてきた四人組の男に銃で撃たれ、一人が死亡、六人がけが(二人は重体)をした。警察は麻薬組織の抗争でファベーラを追い出された密売人らの復讐とみて捜査を開始した。同日夜、サンパウロ州バウルー市でも高校生(19)が学校の前で撃たれて死亡している。
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 三月三日にサンタカタリーナ州の教会で一歳半の女児に性的暴行を加えた後で絞殺した男(22)が十二日、逮捕された。翌十三日に実況見分が行われたが、その最中に交通整理員の女性(37)が近くにいた市警から銃を抜き取り、胸を撃って自殺を図った。病院に運ばれたが、命に別状はない。目撃者によると、女性は実況見分の間、絶望した様子で泣きじゃくっていたという。