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全国の空港で発着遅れ=航空管制センターでトラブル

2007年3月20日付け

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙、エスタード・デ・サンパウロ紙十九日】十八日朝に発生した、強雨によるサンパウロ市コンゴーニャス空港の滑走路閉鎖と、直後に発生した航空管制センターのシステムトラブルにより、全国の空港で発着遅れが生じ、搭乗を待つ人の列で混乱した。
 コンゴーニャス空港では強雨で水が溜まったため、滑走路が同日午前七時十二分から八時四十九分まで閉鎖された。その後午前十時ごろ、南東部と中西部を中心に全国の運行便の八五%を管制するブラジリアの航空管制センター(Cindacta1)で、航空会社の飛行計画を同センターに伝えるサーバーでトラブルが発生し、システムが七分間停止した。
 そのため同センターは、通常は三分から五分の離着陸の間隔を最大三〇分まで延長し、遅れは一気に拡がった。ブラジリア空港では同日出発予定だった八十一便すべてが遅れ、フォルタレーザ行きの便は遅れが六時間に達した。TAM航空は国内線の四六%が三十一分以上遅れた。
 発着遅れに対処するため、コンゴーニャス空港では運用終了時間が午前〇時三〇分から一時三〇分に延長された。「せめてもの救いは便数が少ない日曜日だったこと。平日なら混乱はさらにひどかった」と、空港インフラ整備公社(Infraero)のペレイラ総裁はコメントした。同空港で搭乗を待つ人らは「またか」というあきらめ顔で、空港職員らとのもみ合いは特に起こらなかった。