2007年3月21日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十日】ペルナンブッコ州レシフェ市内の刑務所で十九日、囚人同士の抗争で六人が殺害される事件が発生した。
警察の調べによると、囚人の一団が敵対組織の囚人が収容されている房の鍵を壊して突入、四人を持ち込んだガスボンベで焼死させ、二人を手製ナイフで刺殺した。焼死した四人は黒焦げの状態だった。同じ房にいた他の三人は逃れて無事だった。
刑務所では殺害に加わったとみられる三十三人から事情を聴くとともに、報復や再犯を防ぐため他の刑務所への移送を開始した。
同刑務所は定員一一四〇人に対し一三二三人が収容されており、スシ詰状態に囚人らの不満が募り、一週間前から抗議の動きが広まっていた。当局では刑務所内の警備に手落ちがなかったか捜査を始めた。