2007年3月21日付け
「文協を真の日系コロニアのリーダーに」との目標を掲げ、七十七の個人、団体が賛同者となっている『しんせいきのかい』の決起集会が十八日午前十時から、サンパウロ市ヴィラ・マリアーナ区の日本語センターであった。
三十二人の評議員立候補者と八人の支援者が集まり、それぞれ自己紹介、三十一日の総会で行われる評議員選挙の対策、新名称の検討などについて熱い議論が約三時間半、交された。
司会に立った徳力啓三世話人は、名称『しんせいきのかい』は「新生樹の会」「新世紀の会」の両方の意味を意識したことを説明、「このさい新名称をつけては」と発案した。
多数決が取られるなどしたが、「樹の会」、「日系ユニオン」と改称を重ねていることから、「いいかげんな団体ととられかねない」「団体名をつける必要はないのでは」などの意見が出たが、今の段階では名称は据え置きということに決まった。
徳力世話人は現況として、「しんせい―」が七十七人(三十三現評議員)を〃公認〃しているが、これに対し、四月十八日の第一回評議員選挙で行われる理事会選挙にシャッパを提出すると見られている小川彰夫氏(現文協副会長)は六五人(十九)と分析。
そのほか上原幸啓氏(現会長)の支持派と浮動票が九十一人(四十二)とし、「しんせい―」と小川派に五人の重複を指摘した。
小山昭朗世話人は、選出される百人と六人(永年評議員)の過半数を取るためには、五十四票の獲得が必要であることを説明したうえで、「我々の発言権を増すためには、より多くの評議員を送り込む必要がある」と力を込めた。
五十四以上の評議員が入れば、シャッパを立てるしかない、と笑いながら話ながらも「それは現実問題ありえない」と断じた。
岡野脩平氏から、「選挙に勝ってどうするのか。派閥を作るのはいかがか」と会の趣旨を確認する発言があり、「それぞれ賛同者に温度差がある」と釘を刺した。
これに対し、小山氏は前回の選挙、百周年協会などの運営方法などについて振り返り、「自分たちの意見は、議事録にも載せてもらえず、いつも数で負けてきた」と評議員により多くの賛同者を送り込むことが発言権を得る最善の方法、と理解を求めた。
午後はシュラスコに舌鼓を打ちながら、お互い親睦を深め合った。