2007年3月21日付け
年配の戦後移住者から時折、戦後のリベルダーデでの戦前二世と新来青年との〃葛藤〃の話を聞くことがある。
喧嘩あり、または二世グループが主催するフェスタに入れてもらえなかったり等々、今聞けば何やら微笑ましい。
かつての青年たちも今では還暦、古希。リベルダーデが日本人街として伸びゆく、まさにその時代を生きた人たち。大阪橋もまだなかった当時の思い出を懐かしそうに話す姿は印象的だ。
毎年四十人からの若者が訪れていた日伯交流協会研修制度は現在休止中だが、今も多くの人がブラジルを訪れる。旅行や留学、近頃は駐在員子弟としてブラジルで生まれた人や、日本で育ったデカセギ子弟もいる。
時と共に街も変わる。日本生まれのブラジル人子弟がリベルダーデを闊歩する日も遠くないかもしれないな、ふとそんなことを考えた。(ま)