ブラジル国内ニュース(アーカイブ)

GDP成長率を見直し=IBGE、計算方式変更=3年分は大幅な上方修正に

2007年3月23日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十二日】ブラジルの公式指数を算出するブラジル地理統計院(IBGE)が新しい計算方式を採用したことで、これまでの国内総生産(GDP)成長率が見直された。
 見直しは一九九五年からなされ、二〇〇二年までは変動が見られなかったものの、〇三年から〇五年は大幅な上方修正となったことで、来週に発表予定の〇六年度の統計も同様な動きになるとみられている。
 これまでの計算方式は八五年の市場調査を基に各期間の情報を集計して方程式を作成していた。新方式はこれに二〇〇〇年以降、毎年のデータをインプットしたもの。従来が予想数字だったのに対し、新方式はほぼ実数を使用している。
 これにはIBGEが集計したデータに加え、独自に業界別に市場調査したものや、各企業の所得申告も含まれている。さらに各家庭の年間の家計見積りや農業部門の市場調査および雇用実態など広い範囲での指数が応用されている。
 これにともない〇五年のGDPは従来の発表より一〇・九%上昇して二兆一四八〇億レアルとなり、成長率は二・九%(これまでは二・三%)へと上昇した。九九年以来最悪とされた〇三年も〇・五%成長から一・一%へと上方修正された。過去最高とされた〇四年の四・九%は新方式で五・七%へと急上昇した。
 この修正によりGDPの世界ランキングでブラジルは韓国を抜いて十位に浮上した。ランキングの順位はアメリカがトップで以下順に日本、ドイツ、中国、英国、フランス、イタリア、カナダ、スペインとなっている。
 ルーラ大統領の第一期政権(〇六年の予想を含め)はこれまでの平均の二・六四%から三・一%に上方修正され、第一次カルドーゾ政権の二・四四%を追い抜いた形となった。これに対し野党は、新方式は政府の方便だとし、この方式だとブラジルは六%の成長になると皮肉っている。

こちらの記事もどうぞ

Back to top button