2007年3月23日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十一日】市営路線バスにテレビがお目見えして乗客に好評を博している。交通技術公社(CET)とバス会社、バスTVの三社の合同プロジェクトによるもので、とりあえず一四〇台のバスに設置されている。
九十日間の試験期間を経て問題がなければ、年末までに五〇〇台に増やされる予定。さらに二〇一〇年には市内を走行する八〇〇〇台すべてに取付けたいとの意向を示している。
テレビを設置したバスTVはポルトガルの同名会社の子会社で、バス専門のテレビ放映を行っている。テレビは二〇インチで前部と後部に一台ずつ設置され、バスTV会社のプログラムが流されている。費用は大手企業や商店の宣伝広告料でまかなっている。CETにも一部収入として還元されている。
乗客は目的地までの時間が早く経過するとして好評で、さらにバス内で大声で会話する人がいなくなったと喜んでいる。ただテレビ・ドラマやサッカーが見られないのが残念だとこぼしている。