2007年3月28日付け
「しんせいきのかい」は二十七日正午、サンパウロ市リベルダーデ区のレストランで記者会見を行い、「『しんせいきのかい』の目指す新しい文協作りへの主張」を発表した。
小山昭朗、徳力啓三、谷広海、中沢宏一、羽田宗義、小森廣の六氏が出席、公認している七十七人の評議員会選挙立候補者への投票を訴えた。
今月三十一日の評議員選挙を会員が文協運営に関与できる唯一の機会と重く受け止め、会員に対し「しんせい―」の主張を明確にすることが狙い。
ブラジル日系社会代表機関としての機能復活、財政再建、文化事業の強化推進、会員増加、百周年改革の推進の五つを大きな柱に挙げている。
世話人の小山氏によれば、これらの主張は、二回行われた集会での意見を集約し、まとめたものだという。
「評議員の自覚が大事になってくると思う。文協の将来を真剣に考える会員ならば、賛同してくれるのではないか」と出席者らは文協改革への思いを熱く語り、百周年に積極的に関与し、事業の再検討を図る必要性などを訴えた。
【「しんせいきのかい」の目指す新しい文協作りへの主張】
(1)文協を名実ともにブラジル日系社会代表機関としての機能を取り戻す。
◎日系社会全体に関わる問題解決や事業の推進を図る。
◎地方の日系団体の声を重視し、それらの意見を反映した事業を企画することにより、地方と中央の一体感を促す。
◎日伯両政府との関連を強化し、特に日本との日常的交流を図る。
(2)文協財政の再建を強力に推し進める。
◎新しいイベントを企画実行することを通し、会員の拡充と事業自体からの増収を図る。
◎国士舘スポーツ・センターの有効利用を促す。娯楽設備・教育設備等の有効な活用策を講じ、しかも増収につながる事業の展開を行う。
(3)文化事業の強化促進。
◎各種日系団体との強調を図り、ブラジル社会に対して一貫性、統一性のある日本文化の紹介に努める。
◎全伯の日本語教育機関に対して、日本語教育の強化、育成の側面的援助策を講じるとともに、日本語修得者の地位向上に努力する。
(4)文協会員へのサービス強化と会員数の増加を図る。
◎会員の要望を集め、地方の会員も参加できる体制の確立に努力する。
◎常に会員のための新企画を打ち出し、会員との接点を保ち、会員の拡充、特に婦人や若い人の獲得に努力する。
(5)移民百周年に関する協力体制の確立と改革案の強力な推進を図る。
◎文協の百周年協会への積極的関与を図る。
◎記念事業の再検討を行う。
◎式典会場と式典内容について再考する。
◎日伯交流年委員会との綿密な関係強化を図る。