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コラム オーリャ!

2007年3月28日付け

 山口県人会が会館の新築計画を打ち出した。まだ叩き台の段階だが、新築の話は久しぶり。「将来のため」と語る会長の言葉に熱意を感じた。
 山口の会館といえば、四十七都道府県人会の中で最も〃風格〃を感じさせる建物。関係者によれば、百五十年ほど前の建築で、サンパウロ市長の娘の別邸として使われていたという。高い天井、見事なステンドグラスは当時の豪奢な雰囲気を伝えている。
 県人会が購入してから三十年ほどになるが、近年はシロアリ被害に悩まされ、また建具を替えようにも全て特注サイズ。木材など、今では使えない材料もあるそうだ。
 会館のあるピラピチングイ街。昔を知る人によれば、かつてあの通りには由緒ある建物も多かったとか。マンション、ホテル、病院などが並ぶ現在の街路に不釣合いに佇む会館を見ながら、往時の風景を想像した。(ま)