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800万人が貧困脱出=一昨年から昨年にかけ=家計は史上初の黒字転換

2007年3月29日付け

 【エスタード・デ・サンプロ紙二十八日】一昨年から昨年にかけての一年間で、八〇〇万人の貧困層が「脱貧困」を果たして購買力のあるCクラス(中間層)に流入したことが、調査で明らかになった。
 フランス系の調査会社セテレン社が全国七十都市で昨年末に一二〇〇家族から聞き込み調査を行ったもので、貧困層とされるDおよびEクラスは二〇〇五年度で、人口の半数以上となる九二九〇万人で五一%を占めたのが、〇六年には八四八〇万人となり、四六%へと減少した。
 貧困層に限らず上の層も増加したことから、ブラジルを象徴するピラミッド型の所得構図は変わらないものの、その形は上方に伸びている。Cクラスは〇五年が三四%(六二七〇万人)だったのが、三六%(六六七〇万人となり、AおよびBクラス(富裕層)は一五%から一八%(六三〇万人増)へと増加し、全体的にトコロ天式に押し上げられた。
 同社によると所得の増加および購買力の拡大の要素は、昇給、インフレ抑制、金利の引き下げに加え、クレジットの増大を挙げている。その証しとして昨年貧困層では、過去の歴史で初めてとなる月末の収支決算で剰余金が出た。つまりそれまでの赤字が解消された。
 DおよびEクラスは〇五年の毎月の赤字は平均で一六・五六レアルだったのが、二〇〇六年は二・四九レアルの黒字に転じた。Cクラスは赤字に悩まされなかったものの、黒字、つまり月末に手許に残る金は〇五年の一二二・三四レアルから昨年は五六%増の一九一・四一レアルへと増加した。
 反面、AおよびBクラスは一八%減となる六三一・七九レアルから五一八・二九レアルとなった。この層では家族収入が六%減少したのに加え、いわゆるぜいたく品の消費がかさんだのが原因となっている。燃料、電話、テレビなどの消費が家計の四四%を占めている。
 注目されるのが人口の二五%が集中する北東部地方の向上で、昨年の家族収入の増加は三八%となり、購買意欲も増している。

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