2007年3月29日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十八日】マチウデ・リベイロ人種平等推進大臣が二十七日、「黒人が白人に反感を持つのは人種差別に当らない」と発言したことを受けて、世論はもとより政府内にも反響を呼んでいる。
同大臣はイギリスが奴隷売買を禁止してから二〇〇年を迎えたことで、BBC放送のインタビューに答えたもので、「迫害を受けたものが迫害者を好きになる義務はない」とし、黒人が白人を嫌うのは当然だとの見解を示した。
これに対し、人種平等を推進すべき大臣としの発言は不適切だとする批判がわき上がった。しかし、いっぽうで大臣は現実の姿を語ったまでだとする支持者も多い。大臣発言は今後も論議を呼ぶものとみられている。