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コラム オーリャ!

2007年3月29日付け

 「悲しくはない。森口さんの就任を望んでいました」。会長続投を以前から公言していた援協前会長の酒井清一氏は、二十六日の役員選挙の直後、自身の言葉と裏腹にこう残念そうに話した。
 今回の役付き理事の選出は、同協会史上初の複数シャッパによる選挙で実施され、二世の森口イナシオ理事が会長に就任した。現職役員の維持を推すシャッパと森口氏を会長とする〃改革派〃シャッパの対決は、投票の結果、十四対十で後者に軍配があがった。
 可決されたシャッパには年功を越えた人事案がみられる。一世中心で、争いを好まずの援協の〃保守体質〃を考えれば、画期的な選挙だった。
 森口会長には今後、現状維持を望んだ十人の理事を納得させる働きかつ、来年の移民百周年、二年後の援協創立五十周年に向けての強いリーダ性が求められる。その手腕を期待したい。(泰)