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「ブラジルの日本農業移民像」=人文研叢書第5号が刊行

2007年3月31日付け

 サンパウロ人文科学研究所(本山省三理事長)がブラジル日本移民百周年を記念して行っている出版事業「人文研研究叢書」の第五号「ある日本人農業移民の日記が語る―ブラジルにおける日本農業移民像―」がこのたび刊行され、人文研で販売(三十五レアル)されている。
 法政大学名誉教授である筆者の西川大二郎氏が「ミネのムラ」と呼称するプ・プルデンテ近郊の日系移住地で福岡県出身の移民が記した日記を通して、移住生活を取り巻く環境などについて、広く考察した内容となっている。
 本山理事長は、「農業から都市に移る移民社会の転換期を語る貴重な記録」と今回の刊行に言葉を寄せている。
 詳しくは人文研(電話=11・3277・8616)まで。
 【著者略歴】西川大二郎(にしかわだいじろう)。東京大学卒。教職を経て、海協連嘱託として一九五九年八月から半年、戦後ブラジル日本移民の社会調査活動を行う。のち数度にわたり、ブラジル、パラグアイの社会経済調査を行っている。現在は法政大学名誉教授。