2007年4月3日付け
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙、エスタード・デ・サンパウロ紙三月三十一日】二月末の世界同時株安の後、三月は株式が最も収益の高い投資商品となった。サンパウロ証券取引所(Bovespa)の株価指数は同月四・三六%、第1・四半期では二・九九%上昇した。
株価指数は三十日、四万五八〇四ポイントで取引を終了、二月二十二日に過去最高となった四万六四五二ポイントに近づきつつある。過去十二カ月間では二一・二五%の上昇。
株式に続き、ムルチメルカードが平均一・二三%(第1・四半期三・四三%)、銀行定期預金証(CDB)一・〇六%(同三・〇四%)、レンダ・フィクサ〇・九七%(同二・九四%)、DIファンド〇・九一%(同二・七八%)、ポウパンサ〇・六九%(同一・九九%)上昇した(ムルチメルカード、レンダ・フィクサ、DIファンドは二十八日までの数値)。
一方、金は一・五四%下落(第1・四半期は二・九九%上昇)、ドルは二・八八%下落(同三・六〇%下落)した。インフレ(総合市場物価指数=IGP―M)は三月に〇・三四%、第1・四半期では一・一一%上昇した。
投資家コンサルタントのコロンボ氏によると、ここ数年間高騰を続け、高止まり傾向にある株式市場は四月以降も動揺する可能性が残り、米国やアジア経済、イラン情勢に注視する必要があるという。一方、投資会社パラチ・インベスチメントスのフランクリン氏は、ブラジルと世界経済の成長が期待できるとして、株価は今後も上昇を続けるとみている。