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貿易黒字、6年ぶり減少=今年に入り輸入記録更新続く

2007年4月4日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙三日】これまで上昇を続けてきた貿易収支の一年間の累積黒字が六年ぶりの減少となり国際経常収支にかげりを見せている。産業開発省によると三月までの決算で過去十二ヵ月間の貿易収支は四五五億三五〇〇万ドルで、前年の四五六億五六〇〇万ドルを下回り、二〇〇一年からの連続的上昇に終止符を打った。三月度の黒字は三三億二三〇〇万ドルになったものの、前年同月対比で八・五六%の減少、また一月から三月までの累計は八六億九八〇〇万ドルで同じく六%減となった。
 この原因となったのは輸入の増加で、今年に入り新記録を更新している。三月度九五億三二〇〇万ドルで、今年の累計は二五二億二一〇〇万ドルで、一日当たりの輸入は昨年対比、それぞれ二八・九%と二七・三%増となった。
 いっぽうで輸出も負けずに気を吐いて三月度は一二八億五五〇〇万ドル、今年の累計は三三九億一九〇〇万ドルといずれも過去最高となった。しかし輸入の増加が顕著で今後もこの方向で推移すると見られていることから、貿易黒字は減少の一途をたどるとの見方が強い。