2007年4月6日付け
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙五日】ロライマ州都ボア・ヴィスタ市近郊で四日午後、空軍の小型戦闘機一機が電話の電波塔に接触して墜落、操縦士一人が死亡した。他にも同型の三機が国道一七四号線などに緊急着陸した。
事故に遭った空軍機は、スーペル・トゥカーノと呼ばれるエンブラエル製A29型小型戦闘機で、アマゾナス州マナウス市を八機編隊で出発し、ボア・ヴィスタ市の空軍基地に向かっていた。うち四機は予定通り基地に着陸した。
マナウス市の空軍管制センターによると、事故機の操縦士が悪天候により視界が確保できないと報告したのを最後に連絡が途絶えたという。墜落機の操縦士ら二人は塔との接触直後に脱出装置で座席ごと空中に投げ出されたが、一人はパラシュートが開かず、道路に叩きつけられて死亡した。もう一人は無事だった。
空軍司令部は事故発生後、原因究明に向け調査を開始した。同型機は国境地帯での麻薬密売取り締まりなどを目的に、二〇〇五年以降アマゾン地方に配備されている。
一方、ロライマ州地方部の森林地帯で同日朝、三月三十一日夕方に消息を絶っていた単発機が発見され、乗客の国立保健財団職員一人が救助された。操縦士ともう一人の職員は機内で遺体となって発見された。
同機はカトリマニ地方からカラカライー市に向けて飛行中に連絡が途絶え、翌四月一日から空軍の支援の下、民間機三機が捜索を続けていた。