2007年4月6日付け
これから柿の季節を迎えるが、その品種は世界で千種以上とも。ピラール・ド・スルでは甘柿は「富有柿」、シブ柿は「祇園坊」を中心に売り出しており、「東京御所」は早熟ですでに収穫が終わっている。これからの注目種は「早秋」「陽豊」「貴秋」などで育成の研究が進んでいるとか。日系には「郷愁の果実」ともいえる柿、これからも大いに堪能できそうだ。
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海外日系人協会が発行している「移住家族」434号によれば、岐阜、山形に続き、鳥取の家族会が今年三月末で解散を決めたという。これまでにも各県の家族会が、会員の高齢化などの理由で解散するニュースを聞く。残念な話だが、ただ、県によっては家族に限らず会員を募り、友好・交流団体として生まれ変わっているところもある。母県でブラジル県人会の賛助会員を募っているところもある。この三県でも、解散は時代の流れかもしれないが、これからも移住者、県系人と母県をつなぐ絆は続いてほしいもの。
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北東伯リオ・グランデ・ド・ノルテ州都ナタルには「ファベーラ・ド・ジャポン」(ニッポン貧民窟)がある。ジアリオ・デ・ナタル紙サイトを見ていたら、三日付けで「ニッポン貧民窟で二人射殺」との見出し。どんな経緯でこの名前になったのかは分からないが、キリストの生誕を祝うクリスマスを地名に持つ町、敬虔豊かなトロピカルリゾートにある世界で最も貧しい〃ニッポン〃か。