2007年4月11日付け
【エスタード・デ・サンパウロ十日】政府は九日、航空管制問題で批判のヤリ玉にあがっている空港インフラ整備公団の高級管理職四人を解雇した。
解雇されたのは営業担当と企画担当の両重役ならびに法務室の二人の弁護士。同公団の経営審議会によると、四人はブラジリア空港の搭乗者送迎バスの購入と燃料ポストの建設に関連して不正の疑いがあったとして、解雇の理由を説明している。
しかし関係者の間では、四人は管制トラブルの議会調査委員会(CPI)の追及をかわすための生けにえになったとみられている。CPI設置は連邦最高裁の判決待ちの状態だが、裁可は避けられないというのが衆目の一致した見方で、政府はCPIを骨抜きにするのに注力している。今回の解雇もその一環と受け止められている。
野党の上議は牛の大群の移動に例えて「四頭を犠牲にして、残りの大群を助けるもの」だと決めつけている。