2007年4月12日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙十一日】インターネットを使用した犯罪や中傷が急増している中で、ブラジリア連邦直轄区の警察は同市内で十日、殺人を示唆として大学生四人を脅迫罪で逮捕した。四人は犯行を否認しているが、警察はインターネットを悪用した悪質な行為だとして、立件し起訴する方針で物証固めをしている。
そのそもの発端は大学生AとBの恋人を巡るいさかいで話し合いの場にBの仲間の大学生三人が銃器をもって登場、その場は何事もなく収まった。しかし直後からBを始めとする四人はインターネットでAの殺人を示唆するメッセージを掲載、ピストルを頭に突きつける写真と、麻薬を吸引している姿をサイトに流し脅迫した。
警察は匿名の通報を受けて十日間内偵を続け、四人を逮捕した。取調べに対し四人は「殺人の意図はなく、単なるいたずら」と弁明しているという。
しかし警察は悪質な行為であり、エスカレートすると犯罪につながると判断、脅迫罪で起訴する方針を固めた。麻薬や銃器の不法所持も罪の対照となる。