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東西南北

2007年4月13日付け

 衛生監督庁はアルコール飲料宣伝広告の新たな規制案を検討している。現行では十三度を超える飲料は午前八時から午後八時までテレビとラジオのコマーシャルが禁止されているが、これを〇・五度まで引き下げ、ビール(三度から六度)も対象とする。インターネットを含む全ての媒体で、「アルコール摂取は事故、胎児の生育不良、セクハラ、犯罪につながる」の警告表示が義務付けられる。業界は法的手段に訴えると反発。
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 応用経済研究所(Ipea)によると、六大都市圏で二〇〇一年から続いてきた貧困と所得格差の改善に、昨年ブレーキがかかったという。貧困層では非正規雇用が多く、最低賃金引き上げの影響が小さかったこと、生活扶助金の支給が頭打ち状態に近づいていることなどが理由。
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 サンパウロ市東部イタケーラ区のイタウー銀行支店で十一日朝、銀行強盗ら四人が行員や客五十人を人質に二時間たてこもる事件が発生した。六人の男が、現金を奪って銀行を出たところ巡回中のパトカーと遭遇、銃撃戦となり、一人が逃走、一人が撃たれ、四人が銀行に戻り行員らを人質に取った。警察は人質を解放するよう説得を開始、最後は撃たれて病院に運ばれた犯人が仲間に投降を呼びかけ、事件は落着した。人質にけがはなかった。
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 ウオール・ストリート紙は十一日、リベイロン・プレット医大で糖尿病に幹細胞治療を施し、経過良好と報じた。ブラジル医学が画期的成果を上げたのは、リベイロン・プレットだけではない。サルバドールではシャーガス病患者一二〇〇人が幹細胞治療を受け、職場復帰しているという。