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風物詩か、騒音か?=フェイラの呼び売り禁止

2007年4月13日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙七日】カサビサンパウロ市長が発令したフェイラ(朝市)での声高の呼び売り禁止令が六日から実効となったことで、賛否両論の物議をかもしている。
 先に実効となった屋外の宣伝広告禁止令に続くもので、市内の騒音防止の一環となるもの。フェイラの規制はこのほかバラックの組立を午前六時以降とし、午後三時までには解体作業を終えて平常の状態に戻すことも定めた。
 さらに魚などの包装に古新聞の使用を禁止し、服装やユニフォームを商品別に定められた色に統一することも義務づけられた。またプラスチック製の手袋の使用も義務となった。音響装置を使用した商人は機器を押収されるほか、場合によっては営業権はく奪もあり得る。市当局では七〇〇人の行政監督官のほかに配給局スーパーバイザー四十人を動員して監視に当たる。
 条例の反対論者は大声での呼び込みはフェイラの風物詩だとして、相変わらず大声を出している。利用客も彼らは売るために大声を出し、客は値引きするために大声を出すとし、これがフェイラの面白味だとコメントしている。しかし、騒音で頭痛を引き起こすとする利用客や近所の住人も多い。