賭博マフィアの摘発続く=容疑者の勾留延長へ=逮捕者さらに増える見通し=法律事務所が根城か
2007年4月18日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙十七日】検察庁と連邦警察のハリケーン作戦は十六日、逮捕状が出ている容疑者全員の身柄拘束を引き続き行うことを明らかにした。既に拘束された高裁判事などの弁護士から抗議を受けた最高裁は、人身保護令の適用を拒否した。拘束者は全員、ブラジリアの連警本部で夜を明かさせられた。さらに賭博マフィアの違法活動に関与した高裁判事や地裁判事、連警職員、政治家、弁護士など多数が連警によって連行されるようだ。サンパウロ州では、スロットマシンへ捜査の手が回った。
十三日から始まったハリケーン作戦は、十六日も第二波を続行、裁判所の判事など関与者が数珠つなぎで拘束されそうだ。身柄を拘束された二十五人は、十八日午前六時が勾留期限なので、更に五日間の勾留延長を申請するらしい。
二十五人の釈放によって証人暗殺や証拠隠滅などの事態が発生することを連警は懸念している。高裁判事の上級留置場への移動も、最高裁が拒否した。いま身柄拘束中の留置場は、ゴキブリと同居でしらみの猛攻撃を受け、不衛生極まりない。
高裁判事と連警職員は、賭博やビンゴなどの営業許可販売と仲介の容疑で拘束された。一方、裁判所の許可を意のままにした賭博ボス五人が犯罪組織のブラックボックスだと連警と検察庁はみている。また、家宅捜査の様子がテレビの鳴り物入りで報道されたことに対し、最高裁は連警に守秘義務履行の注意を促した。
証拠書類のコピーが、最高裁とブラジル弁護士会(OAB)へ送られた。身柄を拘束された弁護士は、連警本部内の営倉用監房へ移すようOABが最高裁へ要請した。鉄格子がないので、訊問が容易という。OABには、拘束中の顧客との面会が近日中にも許可される模様。
OABと最高裁の間では、拘束者の権利が認められるらしい。また病原菌培養室のような留置所と拘束者の健康状態も考慮される。最高裁が許可するまで拘束者と面会人は、内線電話でしか接触できず、直接対話は禁じられている。
拘束された弁護士ジャイメ・G・ジアスの法律事務所は、マフィアの根城であったようだ。ビンゴの営業許可申請やスロットマシンの上納金を集め、裁判官を買収した。同事務所で押収した書類からマフィアに関わった政府高官が続々、化けの皮を剥がされた。
同事務所は、提訴中の事件もみ消し取次ぎも受け付けていた。営業許可が出ないと、担当裁判官の親族に手が回った。脅したりすかしたり、はめ込んだり色々な手が使われた。裁判官の両親が格好のカモとして狙われたようだ。
オザスコのスロットマシン・マフィアは、使用料一二〇レアル徴収のために独自のシールを考案した。シールの色は毎月変わり、当局の営業許可を証明するはずであった。スロットマシン一台の収益は月間二〇〇〇レアル、スナックの経営を豊かに潤した。
使用料の支払が滞納すると直ちに、当局の監督官が来て罰金を科した上、マシンを押収する。マシンを供給、設置する企業は匿名で、その組織は姿が見えない。シールを検閲するものは常に徘徊し、事があれば監督官がすぐ来る。背後でつながっているようだ。