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南米エネルギー会議開催=各国の思惑入り混じる=エタノールで伯に横やり

2007年4月18日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十七日】ベネズエラのイスラ・マルガリタ市で十六日から二日間の日程で開かれた第一回南米エネルギー会議は各国の政治的思惑が入り混じり、必ずしも満場一致の共同声明の採択に至らない様相を示した。とくにエタノール生産につき一部でブラジルの動きをけん制する言動がみられた。
 中でもベネズエラは昨年十月以来の輸入禁止処置を解除、輸入再開を決定して雪解け時代を思わせたが、ブラジル側を喜ばせたのも束の間で、会議ではエタノール生産に圧力をかけた。
 反米の急先鋒となっているベネズエラのチャベス大統領は、先頃アメリカのブッシュ大統領が来伯してルーラ大統領との間でエタノール生産につき共同協力を行う覚書に署名したことに不満を抱いており、今でもしこりを残している。
 これに最近ベネズエラに急接近しているボリビアのモラエス大統領が賛同を示している。両国は共同声明の中に、エタノール生産拡大により農産物が減収となること、および森林などの自然環境を損なわないことを申し合わせる条項を盛り込むべきだと主張した。結局はブラジル代表団の説得でこれは見送られることで落ち着いた。
 ルーラ大統領はこれに対し、これまでのチャベス大統領との会談で、エタノール批判が議題に上がったこともなく、「真意を計りかねる」とした上で、じっくり話し合いたいとの意向を示した。さらに農産物への影響については現在世界人口の倍に相当する一二〇億人分の供給となっており、食料不足に陥ることは考えられない点を強調した。
 また、この問題を取りざたするのであれば、両国の主要産物である石油と天然ガスについても同様のはずだと釘をさすことも忘れなかった。

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