2007年4月18日付け
日本の財務省は十七日、来年の日本ブラジル交流年および日本人ブラジル移住百周年にあわせて、記念硬貨を発行すると発表した。日本のマスコミ各社もあわせて一斉に報じた。
記念硬貨は額面五百円でニッケル黄銅製。表にはサンパウロ州サントス市のボケイロン海岸にある「日本移民ブラジル上陸記念碑像」が描かれており、裏面には桜の木とコーヒーの実があらわされる。両面の額縁にはそれぞれ日ポ両語で「日本交流年・移住百年」と彫られている。偽造防止を目的とした異形斜めギザや潜像等の技術も応用される。
同省によれば、記念硬貨は来年三月ごろに発行予定。各金融機関を通して額面価格で引換えが可能になる。発行枚数については今後政令で定め、引換え要領については財務省が発表する。
同省から国際交流基金サンパウロ日本文化センターに出向中の浦祐一主幹は「記念硬貨の発行は、大きな節目にしか取り扱わないもので、なんでもかんでもいいわけでない」とその価値を強調。今回の発行決定については「数カ月前から関係者の間で話し合いがなされていたのではないか」とした。
またサントス日本人会の遠藤浩会長はニッケイ新聞の取材に対し、「まったくの初耳で驚いた。サントスの名が日本で知られるようになれば光栄な話です」と喜びの声を寄せた。
このほか同省はブラジル移住の記念硬貨に加えて、今年十一月から静岡県で開催される「二〇〇七年ユニバーサル技能五輪国際大会」を記念して、千円銀貨を六千円で発行すると発表した。
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