2007年4月18日付け
文協選挙のシャッパに関して、あまりに目先の利害だけを考えていないだろうか。コロニアが一体となって取り組めばこそ、日伯両政府が動くことは論を待たない。ならば、分裂している姿をみせて何の得があるのか。細かい利害で対立して、大きな利益を逃すのは賢い選択ではない。今の様子をみて、「これなら大金を出さなくてもすむ」とほくそ笑んでいる人たちがいるだろう。交渉を決裂させるのは簡単だ。大きな視野に立って統合シャッパを作るべく奔走する人にこそ、リーダーたる資格があるのでは。
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ブラジルをはじめとする南米日系人の多く暮らす愛知県豊田市。NHKによれば、同市の西保見小学校で今月はじめ、入学式が行なわれたが、新入生三十七人の半分以上、二十人がブラジルやペルーなどの在日外国人子弟だったという。同校ではすでに生徒の四割が外国人子弟だが、新入生の半分以上を占めたのは二十年の歴史で初めてのこと。報道はさらに、児童の大半が日本の幼稚園に通っており、日本語を話すとも伝えている。日本で育ちつつある外国人子弟の現状を感じさせるニュースだ。