2007年4月19日付け
今月十七日、財務省は移民百週年を記念する五百円硬貨を来年三月に発行する発表した。硬貨にはサントス市にある日本人移民の像と日伯のシンボル、桜の木とコーヒーの実が刻まれている。
何よりも驚いたのは、硬貨の裏面にポ語で日伯交流年・移住百周年と刻印されている点で、日本で発行される記念貨幣で英語以外の言語が印されるのは初めてだそうだ。
クリチーバ総領事館によれば、ブラジルでの硬貨の入手方法は今後検討していくとのこと。需要がどれほどかは不明だが、日本側で当地での必要枚数を事前に確保してくれるような配慮があればいい。
記者の日本の若い知人で、来年が移民百周年であることを知る人は少ない。まずはこの硬貨発行で、日本の幅広い世代から百周年の存在が知られるようになるならば、一枚五百円の価値は計り知れないだろう。(泰)