2007年4月20日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙十八日】ブラジル人はセックスがお好き、しかし半数以下が満足に浸っていない…。ヨーロッパのコンドームメーカーのDUREX社が世界二十六カ国二万六〇〇〇人を対象にアンケート調査した結果、セックスをする回数でブラジルは第二位にランクされた。
トップはギリシアの年間平均一六四回で、ブラジルは一四五回と平均一週間に三回の割合となる。三位はポーランドとロシアで一四三回、最下位は日本の四八回だった。
ブラジルでの回答者の七九%は、セックスは重要な行為だと位置づけ、六四%は日常の刺激剤だと認識しているが、反面、満足に達したのが男女ともに四二%と半数以下だった。世界平均は四四%だった。
世界平均のランキングではナイジェリアが六七%と満足度が高く、次いでメキシコの六三%、ブラジルは十四位で、最低は日本の一五%だった。セックスで絶頂感がともなうのが、世界平均で男性が六四%、女性が三二%に対し、ブラジルでは男性が八一%、女性が四四%で、感受性が高いことを示している。
参考までにセックスに要する時間でのトップはナイジェリアの二四分でブラジルは二位の二一分、最低はインドの一三分、世界平均は一八分となっている。
ブラジルの満足度の低いセックスに関し専門家筋は、世界平均に横たわる問題だとし、別に異常はないと指摘している。回答者のうち五七%はストレスがたまっているとし、四〇%はロマンチシズムに欠けるとしている。いずれもリハビリや心遣いで解決できる問題としている。
またこの調査がコンピューターでされたことで、背景の説明が不足だったことも認めている。それぞれの悩みを解明できるような調査が必要だと指摘している。
調査ではさらに女性の三分の一が性交時に痛みがともなう上に性的刺激を失うと告白、男性の三分の一が勃起を持続できないと答えている。また男女の二六%が性病に感染した経験があるとしている。
保健省によると、このデータは氷山の一角で、ほとんどが医師にかかることなく薬局で相談して自己治療を施していると指摘している。今回の調査はあたかもブラジル全国に適用される感じを与え、反発する向きもあるが、二〇〇三年にサンパウロ総合大学が実施した調査でも同様の結果が出ている。専門家筋ではエイズ出現により性生活および観念が変わってしまったと指摘する声もある。