2007年4月24日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十一日】連邦警察は二十日、三州にまたがり農地の地権を偽造し、不法に売買したり、金融機関から融資を受けていた犯罪組織を摘発し、一味三十三人を逮捕した。
連警によると一味は十年間にわたり不法行為を繰り返しており、関与者は数百人に上がるという。連警は九化月間にわたる内偵で立件、三十三人の逮捕状と三十八カ所の家宅捜査令状をとりつけて、二〇〇人の捜査員を動員してサンパウロ州とゴイアス州およびマット・グロッソ州で一斉摘発を行った。
一味の主犯格はマット・グロッソ州バーラ・ド・ガルサ市の登記者と、植民農地改革院(INCRA)の職員でいずれも女性。登記者で地権を偽造し売買したりして、それを抵当に融資を受けていた。ほとんどが国有地だが、中には実在しない土地もあった。偽造書類は五〇〇〇レアルから四万レアルで売られていた。一味は公文書偽造、商取引法違反、金融法違反の罪に問われる。