2007年4月26日付け
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十五日】外国からの直接投資が三月に二七億七八〇〇万ドルに上り、三月としては一九四七年に中央銀行が統計を取り始めて以来、過去最高を記録した。
今年第1・四半期では前年同期比で六六・二%増加し、六五億七八〇〇万ドルに達した。この額も公営企業の民営化が活発に行われた年を除けば、過去最高となる。昨年の直接投資は一八八億ドルで、今年は二〇〇億ドルに上ると中銀は予想している。
「とりあえず、これらの数字は我々の計画が正しかったことを証明している」と中銀のロペス経済局長は述べた。「直接投資の増加は、安定的成長の見込みとブラジル経済への信頼回復を示している」。
サンパウロ・カトリック大学のラセルダ教授(経済学)は、経済安定化と今後数年間に成長が加速するとの期待が投資を呼び込んでいるが、結果はもっと良くてもおかしくはなかったとみる。「投資を誘致する戦略がない。潜在性は評価されているが、大企業といえども競争力はそれほど高くない」と述べ、官僚主義、重税、未整備のインフラが投資家の意欲を殺いでいると指摘した。
さらに、高金利を当てこんだ外貨流入によるレアル高が工業製品の輸出にブレーキをかけ、工業部門の投資にも悪影響を及ぼしているとして、金利引き下げを加速させる必要性を強調した。