2007年4月28日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十七日】連警は二十六日、誘拐を常習としていた組織を摘発し、三十六人を逮捕した。一味は連警、市警、弁護士、犯罪者らで形成され、州都第一コマンド(PCC)に属していた。連警は十カ月間にわたる内偵を経て立件し、サンパウロ州、パラナ州、ミナス・ジェライス州にまたがる四八カ所の家宅捜査を行い、物証を押収した。
一味の手口は農業機械を市販価格の格安で宣伝し、パラー州やリオ・グランデ・ド・スル州などから製品を見にきた企業家や農場主を案内すると見せかけて誘拐し、身代金を巻き上げていた。身代金は一人四万レアルから二五万レアルと様々で、これにより一味は月六〇万レアルを荒稼ぎしていた。
連警ではこれまで十一件の誘拐事件を立件しているが、これは氷山の一角に過ぎず実数はかなり多いと見て追及している。