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後を絶たないニセ札の横行=中銀、昨年57万枚を摘発

2007年4月28日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十三日】偽札の横行が後を絶たないことで、警察と中銀は改めて注意を呼びかけている。昨年一年間で中銀が摘発した偽札は五七万三八六枚に上り、被害額は二二〇〇万レアル相当となった。
 サンパウロ州で中銀は毎月二万三〇〇〇枚の偽札を回収している。このため現金を扱う企業や公社は防止策として従業員のトレーニングに注力している。その効果で、偽札をつかまされる件数が減少しているところもある。
 パウリスタ鉄道では今年第1・四半期で見つかった偽札は四四枚で、昨年同期の八四枚に比し、五二%の減少となった。メトロ公社では十年以上も前から中銀の特別指導のもとに注意しているにもかかわらず、今年に入っての三カ月間で七七枚の偽札をつかまされた。昨年一年間で一六一枚だったことから、すでに半数を超える結果となった。
 バス会社ではほとんど被害にあっておらず、皆無の会社もある。回転式改札が普及したのと従業員の特訓が功を奏している。従業員は偽札をつかまされた場合、自分のポケットマネーで弁償が義務つけられていることから、細心の注意を払っている。
 当局では偽札は紙が異質なことから手ざわりや爪をたてると容易に判別できるし、スカシが入っているかどうかは光に当てると識別できるとしている。