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日ボ両国の懸け橋に=沖縄県系二世・ボリビア駐日大使=仲井真知事に就任あいさつ

2007年5月3日付け

 【沖縄タイムス】今年三月にボリビアの駐日特命全権大使に就任した県系二世のマサカツ・ハイメ・アシミネ・オオシロさん(49)が一日、就任あいさつのため、県庁に仲井真弘多知事を訪ねた。懇談の中で、仲井真知事は姉妹都市提携を結んでいる同国のサンタクルス州が今年一月中旬から続いた豪雨で深刻な洪水被害に遭ったことに触れ、「県も救援を考えていきたい」と支援する意向を伝えた。
 これに対し、アシミネ大使は知事の支援申し出に感謝し「沖縄は(サンタクルス州と)姉妹都市なので、交流をもっと親密にしていきたい。両国の懸け橋となる」と話した。
 現地では、豪雨に伴う洪水で、県系人二人が水死したほか、県出身者の移住地では約四千ヘクタールの農地が冠水し、米や大豆、トウモロコシなどの作物に大きな被害が出ているという。
 県交流推進課によると、サンタクルス州の知事名で四月十日に洪水被害者の支援を求める文書が仲井真知事あてに届いた。県は、在沖縄ボリビア名誉領事館や沖縄ボリビア協会と協力して支援方法を検討していく。
 アシミネ大使は、県出身者の移住地・第一コロニアオキナワ出身。第二次移民として、サンタクルス市で自動車修理工場を営んでいた父・太郎さん=那覇市出 身、母・良子さん=糸満市出身=(ともに故人)の長男。二日午後六時半から那覇市のホテルロイヤルオリオンで歓迎祝賀会が開かれる。