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経常収支、42億ドルの黒字=4月度の最高を記録=輸入が小休止の状態

2007年5月4日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙三日】輸入の勢いが衰えて小休止の状態を見せたことから、四月度の経常収支は四二億ドルの黒字に達し、歴年の四月度の最高を記録した。
 これまでは輸入の急増に押されて黒字幅が減少傾向だったが、ここにきて一変した。昨年四月度対比で三五・六六%の増加となった。今年四カ月間の黒字累計は一二九億八六〇〇万ドルで、昨年同時期の一二四億四〇〇〇万ドルを上回った。
 産業開発省が二日に発表したもので、四月までの過去十二カ月間の黒字は累計で四六九億九〇〇〇万ドルに達した。この期間の輸出入はともに史上最高で、輸出は一四四九億七〇〇〇万ドル、輸入は九七九億七〇〇〇万ドルとなった。
 四月度の輸出が一日平均で一四%増加したのに対し、輸入は一〇・二%と低調だった。それまでは昨年対比で二七%増の高率を示していた。産業開発省貿易局はこの現象を一時的な小休止だととらえ、五月以降はこの反動で輸入がさらに急増するとみている。
 この背景には特定の製品の輸入減少が反映している。例えば自動車の輸入は二七・九%増にとどまったが、一年間の累計では五一・二%という数字になっている。輸出入ともにピークは例年五月となっていることから、今月は数字が大きく伸びると予想されている。
 貿易局では今年の輸出は金額および数量ともに順調に推移し、政府目標の一五二〇億ドル達成は容易だと予測している。
 今年四カ月間の推移を見ると、輸出はそれぞれ一〇九億、一〇一億、一二八億、一二四億ドルで累計で四六四億ドルの昨年対比一八・二%増だった。輸入は八四億、七二億、九五億、八二億ドルで累計は三三四億ドルの二四・七%増、貿易黒字は二五億、二九億、三三億、四二億ドルで累計一二九億ドルの四・三%増だった。