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社長を電話に出させるには?=人を小ばかにした応対代行

2007年5月9日付け

 【ヴェージャ誌二〇〇四号】電話応対を代行させる大企業は、電話受付嬢を置かない。電話をかけると女性の合成音が聞こえ、滞納者なら1を押して下さい。新しい顧客なら2を、苦情なら3を、法律事務所なら4、どれにも該当しないなら5をとくる。なんとも不愉快な応対振りだ。
 それで5を押すと、旧顧客より新顧客を大切にすると思いきや、全員ふさがっていますので少々お待ち下さいとなる。バカバカしくなって止めようかと思う頃、お待たせしました。クレジット・カードとRG、CPF、CEPの番号を押して下さいとくる。
 それから人間の声になり、また同じ質問を繰り返す。ロボットの質疑応対は、つなぎとめの時間稼ぎだったのか。さらに不愉快なのは、アナタ様の電話番号を押して下さいという。何番の電話から連絡しているかは、自動的に記録されて分かるはずなのに。
 秒単位で働いている者には、いらだたしい限りだ。不運なときは電話が途中で切れる。どこから掛かってきた電話か分かるはずだが、折り返し電話をしない。これは個人情報を集めているとしか思えない。
 一般の電話応対を下請け企業へ一任している企業は多い。社長と話したいといっても、社長は遠い存在なのだ。下請け企業にとって、一般電話は死活問題ではない。その他多勢の一人なのだ。応対の代行企業は全ての応対内容を知り尽くし、類別している。こっちがいかに腹を立てても、蛙の合唱位にしか聞こえていないのだ。
 電話の応対振りを怒っても、血圧を上げて自分の健康を損なうだけ。それでよい方法を教える。自分は顧客だといわないで、株主だという。適当な株主番号を提示し、株主総会で発言したいと申し込む。内容は個人的な問題でなく、会社の命運に関わることという。会社のトップは顧客一人の声は、蚊の鳴き声くらいにしか聞こえないが、株主の提案には体を耳にして全神経を集中して聞く。
 マスコミにばらすとか裁判所へ訴えるなど、無駄な抵抗だ。脅すなら金融市場のアナリスト協会か投資家協会で御社の内容を暴露するといえば、真面目に取り合ってくれる。ブラジルの電話応対代行業は、やがてインドのゴア代行会社に代わられる。ゴア訛りのポ語で親切に応対するという。

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