2007年5月9日付け
七夕祭りを巡る宮城県人会とACALの対立が表面化した。独自準備を進める宮城の動きがACALを刺激したようだ。
サンパウロの七夕は、平和や愛、友情など、願いの種類で短冊の色が違うのが特徴だ。仙台からブラジルへ、三十年近い歴史の中で独自の形で発展してきたものだ。
あるACAL役員が言う。「今では短冊の願い事にアルファベットが増えた。まさにブラジルに定着した証だろう」と。
加えれば、〃日本人街〃リベルダーデで継続してきたことが、現在の定着に結び付いたのではないか。宮城だけでやるにしても、今年も会場はリベルダーデだ。両者の協力なくして祭りが成功するとは到底思えない。
今回の騒動がどう決着するのか、現時点では分からないが、この騒動が先人の営みに泥を塗りつつあることは確かだ。両団体の名に傷がつく事は言うまでもない。(ま)