ブラジル国内ニュース(アーカイブ)
ハイチの成果をリオに=米国もイラクで応用検討
2007年5月10日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙九日】二〇〇四年にハイチで開始された国連平和維持活動に参加したブラジル陸軍の活動が成果を収め、リオデジャネイロ市での治安維持活動のモデルにみなされている。
「ハイチでの治安維持活動は特殊であるが、リオでの活動と戦略面で共通している。ここで実施したことはすべてリオで応用できる」とフィーリョ司令官は語った。犯罪組織の撲滅活動と、活動に対する地元コミュニティの支持を得るための社会プログラムの両面作戦が成功の鍵だという。
伯軍は首都ポルト・プリンシペにある住民三十万人のファベーラで、今年二月九日に五カ国の軍と現地警察と共同で犯罪組織掃討作戦を展開、拠点を制圧するとともに、武器を押収するため各戸を捜索した。こうした手法はリオでも有効とみられる。
首都の貧困地区の露天市場では、伯軍は「フェスタ」を開催、ロボットやワニの姿をした兵士が子どもらと遊んだり、ホットドッグを配ったりして住民らと交流した。地域コミュニティの代表者は、伯軍は他の軍とは違い、食料や文房具の配布、診療活動といった人道的支援と、温かい態度で住民から信頼を得ていると話している。
フィーリョ司令官はこれまでに何度も米国に招かれ、どのように伯軍がハイチの治安を回復し、住民の心をつかんだかについて講演を行ってきた。米政府はハイチの例をイラクでの治安回復に応用したい考えだ。「成功の秘密は尊敬と愛情。つまりブラジル人になること」。司令官は胸を張った。