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期待される本邦研修生=日語セ「成果出してほしい」

2007年5月11日付け

 本邦研修継続のためにも、成果を出してほしい――。ブラジル日本語センター(谷広海理事長)では、JICA日本語教師基礎Ⅰコースとして、六月から四カ月間、本邦研修を受ける六人の受講生がサンパウロに到着。八日、三週間の事前研修が、同センターで始まった。
 受講生らは、今年二月から三カ月間の通信講座を受けて基礎固めをし、今回のサンパウロでの研修を経て、日本へ旅立つ。通信講座は一昨年より、サンパウロ研修は昨年より始められた。センターの丹羽義和事務局長は「センターでの研修ノウハウの蓄積ができたので、現地でできることは現地で」と、開講の事情を説明。
 サンパウロ研修の利点は、南米の事情を知る教師らによって行われること、また受講生らが共同生活に対しての心構えを備えることができることだという。
 今年の基礎Ⅰコースにはアルゼンチン、ペルー、コロンビアから四人、ブラジルからはゴイアス、サンパウロから二人が参加。開校式では、緊張した面持ちの受講生らを前に野末雅彦JICAサンパウロ支所次長、佐藤吉洸教育担当理事らが「実りのある研修を」とエールを送った。
 サンパウロ研修のコーディネーターを務める松本留美子講師は「どの先生(受講生)も大きなコロニアやモデル校から来ていて、待っている現場があるので腰掛け仕事でないから、皆が真剣」と、うれしそうに期待を込めた。
 受講生の一人、市川佐藤アルベルトさんは、リマから参加した。「作文や漢字の教え方を学びたい」と意気込んでいる。