2007年5月11日付け
来年の日本移民百周年に向けて「百周年公園(Parque Centenario)の造成を計画するモジ・ダス・クルーゼス市。市民の憩の場となる自然公園完成に向け、準備を進めているようだ。同市ホームページによれば、九日、市長室で安部順二市長と同市の企業家による会合が開かれ、席上、市長が建設資金への協力を要請した。
今年三月に発表されたプロジェクトによれば、「百周年公園」は市内を流れるチエテ川流域に造成される自然公園で、面積は二十一万五千㎡。敷地内には四つの池があり、建設される下水道処理施設とあわせ総面積は二十五万五千㎡になる。
公園内には広場やビジターセンター、スポーツ施設や食堂、駐車場などを設置するほか、二・八キロの遊歩道も整備され、イッペーやジアデマ、クアレズメイラ、桜、パウ・ブラジルなどが植樹される。
総予算は約百万レアル。同市ではすでに、市条例に基づき、「ブラジル日本移民百周年協力協会(Associacao Pro-Centenario da Imigracao Japonesa no Brasil、オズワルド・ナガオ会長)が設立されている。
企業家を交えた会合が開かれるのは五月に入ってから三回目。安部市長は約十人の出席者に対し、来年六月十八日の日本移民百周年記念日、公園造成の意義を強調するとともに、出席者に協力を呼びかけた。
計画では公園は来年五月に完成の予定。開所式は、移民の日前後は全国各地で関連行事が行なわれることから、来年の移民の日から一週間後に行なう予定になっている。