ホーム | 日系社会ニュース | ブラサット社=BAND番組を日本で=投資家向け説明会開く

ブラサット社=BAND番組を日本で=投資家向け説明会開く

2007年5月15日付け

 ブラジルのバンデイランテスTV局の番組を、日本で衛星放送(スカイパーフェストTV)を通してみられるようにする事業を立ち上げているテレビブラサット社(TVBrazSat=本社・東京都港区)は三日晩、サンパウロ市のブッフェ・コロニアルで投資家向け説明会を開催した。
 まずは高崎ルイス専務理事が事業の概要を説明。現在はIPC社がグローボ局番組の衛星中継を日本で行い、月七千円で約七万件の契約を集めており、「在日ブラジル人はもっと選択肢を欲しがっている」との市場分析をのべた。
 同事業計画では月千九百円でバンジ局番組を提供する予定。より安価なサービスを求めて、〇九年の初めには三万五千の契約件数が集まるとの推計を披露し、投資を促した。
 同社は全株式の四〇%を一般から公募する方式を考えており、一%をひとまとめとして各四万八千ドル(約五百六十万円)で投資を募っている、との発表が行われた。放送開始から三年後には売上高の三三%が粗利となり、そのうちの八〇%を投資家に還元し、残り二〇%を事業への再投資にまわす計画と公表した。
 バンデイランテスTV局のパウロ・サージ・ジャフェチ副社長も出席し、あいさつの中で「昨日契約を終えた。日系コミュニティに関われることは嬉しい。今年から日本だけでなく、欧州、米国などへの放送を開始する計画がある」ことを明らかにし、「日本人にももっとブラジルのことを知ってもらうきっかけにしたい」との期待をのべた。
 日本から出席したブラサット社の野村正満社長は「今日からよちよち歩きです。みなさんの協力をお願いしたい」と呼びかけた。
 予定では九月から一般向け広報、十一月に無料試験放送開始、十二月から本放送を始め、来年の移民百周年の機会に在日ブラジル人への周知をはかる。