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文化祭り、分野広範囲=文協、大いに力いれる

2007年5月22日付け

 文化福祉活動に力を入れている、ブラジル日本文化福祉協会主催の「第三回文化祭り」が二十日午前九時から同ビルで開催された。
 約一万人が来場した。午前十一時半から大講堂で、開会セレモニーが行われ、上原幸啓文協会長、呉屋新城晴美大会実行委員長、武田幸子サンパウロ総領事館副領事、渡邉裕司日本貿易振興機構サンパウロ事務所長、飯星ワルテル下議代理にマリア・クラウディア・ヨシダ秘書があいさつした。
 呉屋委員長は「みんなが楽しめる祭りにしたい。若い人たちが一体になって、取り組んだことを感謝している。日系人だけじゃなく、ブラジル人にも、日本文化を知ってもらいたい」と開催趣旨を述べた。
 駐車場会場では、地球のために緑を増やそうと、植林やペットボトル、缶のリサイクルなどの重要さを説明しているブースが用意されていた。また、デング熱予防とリサイクルのため、水が溜まらない作用になっているペットボトル製鉢が売られていた。ほか、血圧検査や糖尿検査なども無料で行われた。
 大講堂では、日本各地の伝統芸能の演技が披露された。沖縄のエイサーや北海道のソーラン節、広島の神楽など。神楽のひょっとこが好評だった。
 貴賓室では、着物、ひな祭り、書道、十二干支の置物、折り紙などが展示され、顔を近づけて見る人がいた。各会場でワークショップが行われ、茶道、書道、将棋、そろばん、囲碁が体験でき、非日系人が試みる姿が多く目立った。
 茶道体験したデナタ・ブザットさんは「もともと日本文化に興味があった。初めて体験できたことがとても良かった。茶道以外に、日本舞踊が好きで、日本各地の舞踊が観れてうれしい」と話した。
 日本の漫画やテレビゲーム、合気道のデモンストレーションが体育館で繰り広げられていた。
 ガレージは食道会場になっていて、日本料理の寿司、やきそば、うどんの定番の品以外に、沖縄そば、牛丼、焼き鳥などが行列になるほど大好評だった。
 大サロン会場では、日本の世界文化遺産である、金閣寺、東大寺、薬師寺、春日大社、厳島神社、原爆ドームの模型や生花などが展示されたほか、凧あげのデモンストレーションが行われ、ビデオや写真などを撮る人が多かった。
 タツアペ在住の木田シルビアさんは「いつもジャンルによって展示会を観に行ってたが、文協まつりは、料理、舞踊、娯楽、茶道、書道など一回で全てのものが観れていい」と満足した様子。