2007年5月25日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十四日】環境保全を目指し模索を続けているカサビサンパウロ市長はこの度、サンパウロ市内を走行する五六〇万台の自動車に対し、毎年一回公害検査を受けることを義務付ける新市条例を発令する意向を明らかにした。
同市長はこれにより、排気ガスを減らして大気汚染を三〇%削減すると同時に、市内の交通事故防止にもつながると説明している。
市条例の具体的内容は未定だが、車の所有者が負担する検査費用は減税や免税の対象になる。
この条例は一九九五年、時のマルフ市長が発案したもので、実施に至らずオクラ入りとなっていたもの。その後二〇〇四年、〇五年とそれぞれマルタ、セーラ両市長(当時)も実施を試みた経緯がある。市当局によると、〇四年の検査料は四〇レアルから五〇レアルと試算されていた。