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大耳小耳

2007年5月25日付け

 「『ドラセーナ』とは植物の名前で、枯れないし、切っても成長することから、街の繁栄を願って付けられた」と、井田憲次ドラセーナ文協顧問。井田さんは「文協は若い世代にまかせている」と話すが、同地の多くの若者らはデカゼギに出たまま戻ってきていない。ヒサカズ・モトユキさん(75)は「子育てが目的で渡ったのに、子供の将来を駄目にしてしまっている」と、滞日者の子弟教育問題を指摘して嘆いた。原始林から〃ドラセーナ〃のように成長した街の将来を担う世代なのに。
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 翻訳・出版の準備が進む「姿三四郎」ポルトガル語版。安定的な柔道人気がある国だけに、高校生や大学生、知識人、親日家といった人たちが好んで読むだろうと予想される。ブラジルではすでに「宮本武蔵」の翻訳書が出版されてベストセラーになっており、すでに販売の土壌はできている。「三四郎」ブームは来るか。