ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 管制官ら6人を起訴=旅客機墜落事故=1人に36年求刑

管制官ら6人を起訴=旅客機墜落事故=1人に36年求刑

2007年5月29日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十六日】去年九月にマット・グロッソ州上空で、小型ジェット機と接触して脱落したボーイング機の事故責任を追及していた連邦検察は二十五日、四人の管制官と二人の小型ジェット機のアメリカ人パイロットを起訴した。この事故は乗客乗員一五四人が死亡するというブラジル航空史上最大の事故で、人的ミスとの結論が出されたことで、今後の法廷闘争が注目されている。
 起訴された六人のうち一人は主犯と見なされ、故意の犯罪が適用されて重罪とみられている。有罪が確定すると三十六年の最高刑となる。ほかの五人は過失と見なされ、四年以下の微役刑となる。しかし管制官は四人とも空軍に属しており、一般の裁判あるいは軍法裁判になるか争点が分かれている。
 また二人のアメリカ人パイロットはすでに米国に帰国しており、法務省が代理処罰を依頼することになるが、アメリカ政府はこれまでこの種の依頼は拒否していることから、難行するとみられている。