2007年5月29日付け
ブラジル日本文化福祉協会青年委員会(文協青年部、栗田クラウジオ委員長)の「十周年記念祝賀会」が、二十六日午後七時から、同ビル貴賓室で行われた。
開式のはじめ、日本国国歌が流れたあと、ブラジル国歌が会場中に響きわたり、出席者、来場者が斉唱した。
青年部は九七年の設立から、今年で十周年を迎える節目の年。式には、上原幸啓会長、飯星ワルテル連邦下院議員、神谷牛太郎サンパウロ市市議会議員、秀島マルセロ初代委員長をはじめ、文協、日系団体関係者など約百人が出席し、祝った。
上原会長は「青年文協をはじめ、若い世代の人たちが主体になって、福祉やボランティア活動に活躍していることは誇りに思う。青年文協は、サンパウロだけでなく、ブラジル全土に活動をアピールしたい」とあいさつ。
栗田委員長は「結成してから十年。先輩たちが積み重ねたものを、若い世代の者がより一層発展させ、貢献していきたい。そして、両親、祖父母がブラジルで守ってきた日本の文化を伝えていくことが必要である」と抱負を述べた。
開会あいさつ後、同部の結成当時からの活動の様子の映像が公開され、十年前を振り返る。
文協青年部は九七年二月二十六日、秀島さんを初代部長に、五十五人の会員で発足した。十年前より、イベントも増え、活動は以前よりも多くなった。
現在の会員は約百人。文化、福祉、スポーツなどイベント、各種行事の運営、参加のほか、ASEBEX、ABEUNI、青年会議所などの青年団体、各地の日系団体青年会との交流を進めている。
主な活動としては、文化まつり、慈善バザー、桜まつりなど、文協の主催行事に加え、国士館スポーツセンターで開かれる日系団体青年リーダー会議、宮城県人会の七夕祭り、憩の園バザー、希望の家緑の祭典への参加など、幅広い活動を行なっている。
今後の活動で心がけることは、一、今以上に福祉活動に力を入れること。二、若い人たちを集め、みんなで一つとなり活動すること。三、日本文化をブラジル国内に広範囲に広めること。四、人間形成をする。の四つを目標とする。
移民百周年に向けては、活動計画をしているが、具体的な内容はまだ決まっていない。
第六期目の委員長を務めた宮崎マウリシオさんが在任中、北海道青年部と一緒に、YOSAKOIソーランを踊り、テレビにもとりあげられたこともある。
木多喜八郎希望の家理事長は「福祉活動に力を入れている青年文協は、希望の家に大いに役立っている。今後もお互い力を合わせていい関係を続けていきたい」と話した。