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南米最大の人材育成拠点に=BSGI=サンパウロ市に「池田大作博士文化会館」=収容3千人、15億円かけ建設=記念切手の発行も

2007年5月29日付け

 ブラジル創価学会インターナショナル(BSGI)は「池田大作博士文化会館」開館式と婦人会館の香峰子(かねこ)庭園の改築オープンを四月二十八日に行い、そのお披露目式を改めて五月二十五日夜、サンパウロ市タマンダレー街の同会館で挙行した。
 田口エドアルドBSGI理事長は式典挨拶の中で、「この度、このような大きな会館を建てられたことを誇りに思う。将来における新しい人材の育成に貢献できたら嬉しい。この会館と一緒に成長して欲しい」と喜びを前面に表しながら参列者に語りかけた。
 今回建てられた同会館は延べ床面積一万二千五百平米で地上六階地下三階建て、全館収容人数は三千人にのぼる。施工から約二年半で完成し、総工費約二千五百万レアル(約十五億円)。ブラジルはもちろん南米の関連施設の中でも一番規模が大きく、将来の発展を願って建てられた。
 婦人会館は同名誉会長が初めて来伯した一九六六年に購入した。同年に布教活動を開始。宣教師を送り込んだのではなく、移民の中から役員などを選出して広まっていった。今回は元々あった建物を改築した。
 一方、同文化会館のオープンを記念して記念切手もブラジル通信省から発行された。同切手は四月二十七日にBSGI記念講堂で発行式が行われた。同記念講堂は一九八七年に建築され、延べ床面積二千五百平米を誇る大講堂。
 式典では、池田ヒューマニズムオーケストラによってベートーヴェンの第五交響曲「運命」が演奏された。約二百人集まった列席者は立席拍手で称えた。
 このオーケストラは九三年、同名誉会長が来伯した時に百人前後で結成。ブラジル内のみならずアルゼンチンやパラグアイなどでも活動を行っている。
 カクテルパーティーと共に行われた展示室のお披露目では、池田名誉会長が受けた大学や学術機関の称号(約二百二十学位)、名誉市民賞(約五百賞)の数々や各国著名人との面会写真(約千六百人以上)などがパネル展示されている。
 ブラジル日本移民百周年に関して、長谷家康BSGI副理事長補佐は、「プロジェクトは特に計画されてはいないが、コロニアからの要請があれば喜んで協力する」と語っている。
 BSGIはブラジル内に約十五万人の学会員がいて、うち約八割は非日系人。千人収容の支部会館に加え、個人宅を使った会館なども数えると約二百カ所の拠点がある。北はボアビスタから南はポルトアレグレまで幅広く点在しているという。