2007年5月30日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十九日】サンパウロ州ABC地区サント・アンドレー市の州立マリオ・コーバス病院で、医師団が胎内の男児の命を助けるべく懸命の努力をしている。
母親の二十五歳の女性がサンベルナルド市で流れ弾に当ったもので、脳死の状態と見られている。しかし脳死と判断するには補助呼吸器を十分間停めて反応を見ることが義務づけられているが、これを行うと胎児が死亡するため、実施できないでいる。
胎児は十七週と四日目で、体重一九〇グラム、身長一五センチで現在順調に成長していることから、医師団は母体に栄養剤や食物を与えている。
医師によると二十四週目から二十七週目までの胎児の生存チャンスは五%から七%だが、これを過ぎると八五%に上昇するという。